今や、国民病といわれるくらい多くの人が悩まされている病気→痔です。

痔は、肛門の病気だけに、「恥ずかしい病気」「人目にさらしたくない」といった意識を持つ人が多く、
痛みや、出血時の自覚症状があるにもかかわらず、放置していたり、
自分で適当に手当をしてますます進行させ、大変な手術につながってしまうケースもあります。

正しい知識を持ち、早期に発見し、診察・治療を受けましょう。

おしりの悩みをお持ちのかたの人口比率

日本人の成人男女1万人を対象とした
大学病院の調査によると約75%の人が
過去・現在において痔の経験があると答えています。

症状の程度の差こそありますが、
約4人に3人は痔の経験があることになります。

私たち医師に相談等をおこなったかたの比率

おしりの悩みをお持ちのかたのうち、
私たち医師に相談等をしたことがある人は
30%にも満たないという調査結果が出ています。

■当クリニックでは

軽い症状のかたは坐薬や飲み薬を処方し、手術せずに治すよう心がけています。
当クリニックでは、日帰り手術を行っております。
手術の場合は、肛門機能を壊さず痛みの少ない手術を目指しています。

まれに痔だと思っていたら、大腸癌や腸の特殊な病気であることもあります。
大腸癌など大腸の病変が疑われる場合は、早期発見に努め、
必要な場合は十分に説明した上で信頼できる施設をご紹介します。

現在、差し迫ったおしりの悩みをお持ちのかたはもちろんのこと、
日常生活に支障はないけど気になる症状をお持ちのかた、どんな細かい心配ごとでもご相談ください。

■女性のかたへ

女性の方は、妊娠・出産を機におしりの症状が悪くなることが多く、
また赤ちゃんやお子様でも便秘により裂肛になるケースも少なくありません。
お子様が痔ではないかとお悩みのかたも、お気軽にご来院ください。

また、当クリニックでは肛門科以外の診療も行っておりますので、
肛門科なのかどうか分かりにくいため、女性のかたには来院しやすいと思います。

水曜日の午後は、女性専用外来となっておりますので、お気軽にご来院ください。

■こんな症状は要注意

<痔の種類と症状一覧>
痔疾患の種類 内容 症状
いぼ痔 血栓性外痔核 肛門の外側の静脈に血栓(血のかたまり)を形成したもの 腫れ、いたみ(後に出血)
内痔核 1度 肛門の奥の粘膜の静脈の腫れたもの (出血)
2度 内痔核が排便時脱出するが自然に戻るもの 脱出(出血)
3度 排便時に脱出。指で押し込まないと戻らない 脱出(出血、痛み)
4度 常に脱出している。押し込んでも戻らない 脱出(出血)
嵌頓痔核 内痔核がでたままになり、急激に腫れたもの 腫れ、いたみ
きれ痔 裂肛 硬く太く便が出るため肛門上皮にできた切り傷 排便時の痛み
わずかな出血
肛門潰瘍
(肛門狭窄)
裂肛をくり返ししていくうちに肛門がせまくなり太い便が
出にくくなった状態
排便時、排便後のいたみ
わずかな出血
痔瘻 肛門周囲膿瘍 直腸と肛門の境目の小さなくぼみ(肛門小窩)から
便の中の細菌が侵入して感染をおこし、膿がたまったもの
いたみ、腫れ、発熱
痔瘻 肛門周囲膿瘍が出口を生じ形成された直腸と肛門の
外側を交通する膿の管
うみ
肛門掻痒症 痔核、痔瘻、裂肛などが慢性化して、分泌物が出るようになり
肛門のまわりが刺激されてかぶれたもの
(肛門周辺の)
かゆみ、いたみ

■当クリニックでの治療

・保存療法
出血や痛みなどを緩和させるための坐薬や軟膏などの
外用薬や、痔核を萎縮させたり血行改善を目的とした
内服薬による治療です。
また、症状の悪化の原因となる下痢や便秘を
予防するための漢方薬を併用することもあります。

・手術療法
局所麻酔による日帰り手術を行っております。
(土曜午後・日曜・祝日も予約可)

・硬化療法
ジオン注四段階注射法による内痔核治療を行っております。

痔の予防10のポイント

1 おしりは、いつも清潔にしましょう。
排便後、肛門をきれいにしておかないと細菌が繁殖します。

2 長時間、同じ姿勢を続けないようにしましょう。
座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢は
肛門にうっ血をきたします。

3 おしりや腰を冷やさないようにしましょう。
おしりや腰を冷やすと、肛門の血行が悪くなります。

4 便秘にならないよう気をつけましょう。
便秘をすると便が太く、固くなり、
排便時に肛門を傷つけやすくなります。

5 排便のときは、無理にいきまないようにしましょう。
排便時にあまりいきむと肛門にうっ血、出血をきたします。

6 毎日、おふろに入りましょう。
おふろに入り温めると肛門部の血行が良くなり、
清潔にもなります。

7 下痢をしないよう気をつけましょう。
下痢は肛門に刺激を与えるほか、
不潔にもなり細菌感染にもつながる場合があります。

8 アルコールや刺激物等は控えめにしましょう。
お酒などのアルコール類、刺激物は肛門を刺激し、
うっ血の原因にもなります。

9 長時間のドライブは避けましょう。
特に長時間のドライブは肛門の血行が悪くなり、
うっ血をきたします。

10 医師に気軽に相談しましょう。
痔かな?と思ったら、すぐに専門医に
相談することが大切です。

痔の予防はもちろんのこと、痔の悪化・再発を
避けるためにも、日常生活での健康管理を心がけましょう。